10-3. ゲノミックライブラリーの作製
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
1) ライブラリー作製の要点
6塩基認識酵素切断断片の平均塩基数は数kbと制限サイズより小さいため、酵素消化は完全には行わず、部分分解産物を調製する
https://gyazo.com/9b926674d125c05ee9c02cf79103b7a7
2) ハイブリダイゼーションによるクローンの選択
ファージライブラリーの選択
ライブラリーを感染させた菌をプレートに広げて多数のプラークを出す https://gyazo.com/9ba267a3def867c8b5a7fa595b09451e
プラスミドライブラリーの選択
memo: 相同性クローニング
核酸は相補的塩基で結合するので、一方のDNAを放射性物質で標識し、それをプローブ(検知針の意味)としてハイブリダイゼーションを行い、該当する核酸/クローンを見つけることができる memo: 何個のクローンをチェックしたらよいか
ヒトゲノム(半数体で30億塩基対)の場合、ゲノミックライブラリーの平均長を30 kbとすると、ある断片を取得するには10万個のファージクローンが必要となる(重複性を考慮しない場合) cDNAの場合、発現している遺伝子は通常1万個以下なので、平均的な発現量の遺伝子であれば、必要クローン数はゲノミックライブラリーより少なくて済む memo: 広い範囲のDNAをいかにカバーするか
1個のクローンでカバーできるDNAの範囲には限界がある
ゲノムレベルの広い領域のDNAの構造を明らかにしようという場合には、特別の工夫が要る
https://gyazo.com/dd44302bfae7dbc8b925f9c5ad544a56
1つのクローンを得、次にそのDNAをプローブに脇のDNAクローンを見つけ、その後また同じような操作を繰り返し、範囲を広げる方法
DNA断片を手当たりしだいにシークエンスし、コンピュータ上でそれらをつなげる方法